フレデリカ、猫やめるよ

アイドルマスターシンデレラガールズの
宮本フレデリカソロ曲「フレデリカ、猫やめるよ」を
作詞作曲しました!
2018年3月14日発売の「桜の頃」に収録!
良かったら是非聞いて下さい。

試聴はこちら→https://youtu.be/m8jYx9WiTDY

なんかタイトルだけで噂になったと聞いて、
太田胃散を服用していた私です。
プレッシャーにとても弱いです。
曲解説も最近プレッシャーです。。

この曲を作るにあたっては、特にお題はありませんでした。
ただ、ソロ2枚目ということで、路線は決まっている、と。
フレちゃんらしい曲をお願いします、ってことでした。
で、4案ほど考えて、厳選した2案をみてもらって猫案で決定。

当初、猫が飼い主を待っている歌、と考えていたのですが、
コロムビア柏谷さんに、フレデリカに重さ(けだるさ)はない、
など聞いて、それなら、待たずに逃げるんだろな、って
猫はじっとできない、逃げ出す、ということにしました。
つまり、イントロの台詞が、コンセプトそのものですね。

歌詞の粗筋ですが、

1番では、ご主人が鍵をかけて出かけてしまいます。
それを物ともせず、いつもの逃走経路、お風呂場、からの脱出をはかり、
一日、気ままに過すわけですが、夕方になってちょびっと寂しくなるんです。
で、自主的に家に帰ったはいいのですが、ご主人いないし。
帰ってこないなら、猫やめるよ!
しょうがないな、こっちから迎えにいってやるか!っていうのが1番です。

2番では、ご主人とラブラブしてるんだけど、
ついつい他に目がいってしまって、逃げ出してしまう。
そして勝手に迷子になって、迎えにきてくれないなら猫やめるよ!
で、フレデリカ、怒っちゃいます。
でも、ご主人が自分を探してくれていることは、ちゃんとわかっているみたいです。

…という感じで、実は解説がいるほど複雑なものではないのです。
あとは「フレデリカ」というせっかく異色の名前を持っているので、
それを最大限生かしてみたかった、のと、
気まぐれでつれないようでいて、しっかりご主人との絆はある、
というのは出したかった。
そして、ともかくかわいく!キュートに!

とはいえ、私も、完全に第三者目線で作ったので、
ポムポムってなに!?とか、
なんで猫なのに猫やめるの?とか、
つっこみたいことが山ほどあります。
ただ「猫やめるよ」については、一見、
できそうもない大きなことを言っているのですから、
相手を困らせたい時に使う女の子特有のワガママなのかもしれません。
可愛さ詰まったこの大言壮語は曲のタイトルにしました。
「猫やめるよ」という言葉は、妄想するためのほころびです。
皆さんの妄想力で、いろんな可能性を楽しんで下さいね!

曲調は、France Gallなど、60~70年代のフレンチポップをめざしました。
で、曲調はフレンチポップなのに、歌詞には似非フランス語!
この対比が気に入っています。
歌詞を考えるのもすごく楽しかった!
「男と女」で日本でも市民権を得た「シャバダバダ」
(正確にはダバダバダですが)も
本場のゆったりしたシャバダバダ感がなくて、
どこか適当でいい加減なシャバダバダでフレちゃんらしさを出してみました。

レコーディングは、つい先日行われたばかりだったのですが、
フレちゃんの声を担当する高野麻美さんの声で、
はじめて軽くとおして歌ったのを聞いた時は
「うぅわぁ!」と声を出して唸ってしまうほどの衝撃がありました。

もう、どこをどう切ってもフレちゃん!
金太郎飴のようにフレちゃん!
フレちゃんの歌だー!
それほど、高野さんはフレちゃんなのでした!

高野さん、ちょっとおっとりして気さくな女の子なんだけど、
フレちゃんと同じで、アイドルとしてのポテンシャルは高い!と感じました。
歌を聞いてもらえばわかりますが、感情がコロコロ変わる
カラフルな歌い方で、すごく面白い曲になったと思います。

レコーディング中、何度か「適当に」とか「いい加減に」
という指示がとんでいて、すごい現場だなぁーと。
レコーディング、適当にやっちゃダメっしょ!
っていう姿勢が普通だと思うんですけど、
フレちゃんには逆にその「ゆるさ」が必須なんですよね。
つくづく、難しい役だと思いました。

以上「フレデリカ、猫やめるよ」の曲解説でした!


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