セガ尽くし!GSJをレポート

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アイムビレッジが主催する
ゲーム音楽コンサート「Game Symphony Japan」が、
10月10日東京芸術劇場コンサートホールで開催されました。

いろいろあってギリギリに駆けつけたのですが、
はじまってすぐ、私はセガ社員時代にトリップしました。

ソニックの「TitleGreen Hill Zone」聴いて思い出したのは、
新人時代の店舗研修のこと。
一日中、UFOキャッチャーからこの曲が流れていたのです。
あの地獄の無限ループを忘れるはずがありましょうか!
これで洗脳してセガらしい曲を作る社員に仕立て上げるのか!?
そのための店舗研修か!と呪ったものです。

そして、以下は順不同ですが、セガの社是や社歌で、
山中湖研修を思い出し、飯塚君(ソニックチームの)が
同じ班だったことまで思い出してしまいました。
今回もゲスト出演していましたが、
あの日からこんなに長い付き合いになるとは!
また、NiGHTSの曲では、データ化に燃えていたあの頃を。
NiGHTSの発表会の日に出会った故飯野賢治さんのことを。
超怖かった中さんプレゼン(中さんに曲を聞かせてOKもらう会)までも。
スペースチャンネル5の「Mexican flyer」では
初期の会議場モスバーガー、湯田さん&吉永君。
「Burning Hearts ~炎のANGEL~」ではゲームショーの白熱のライブを。
「きみのためなら死ねる」では新宿アルタ前ゲリラライブを。
「ハロハロナリヤンス音頭」では45ワット(清水君の劇団)の演目を。

これって走馬灯劇場?
あたしもう死ぬのかなぁ、と思った矢先、
セガハガールズが歌いだして、現実に戻って来れました。
というわけで、私にとってはズバリ「走馬灯」だったわけですが、
会場の他の皆さんは、一体どうい想いでいたのでしょうか。

私のことを時折観察していたという方が、
「ササキさん無表情すぎですよ。」と言っていたのですが、
走馬灯だし、もう死ぬんだ、って気分だったし、
心の中が思い出でいっぱいだったからだと思います。

とはいえ、ちゃんと音楽のほうも聴いていましたとも!
自分の曲がオケになるというのは、素晴らしい体験です。
あの頃、自分の指のむくままパラパラ弾いた旋律や和音が、
親指、中指、小指、それぞれに一人ずつ担当がついて演奏される。
その贅沢さたるや!
あの頃の自分に「その指の動きにもっと責任モテよ!」と
注意しにいきたくなるほどです。
編曲の皆さん、そして、指揮の志村さんを筆頭に
オーケストラの皆さんには、よくぞここまで再現してくれた!
という感謝の気持ちでいっぱいでした。

第三部のNiGHTS編は本当に構成が素晴らしくて、
ゲーム好きの王様気分を味わいました。
つまり、本物のオーケストラ演奏でゲームをしている気分、ということです。
サターンの起動音にはじまり、ナイトピア面、ナイトメア面と進みます。
「Growing Wings」は照明の演出まであり、臨場感たっぷり。
ワイズマン(ラスボス)を倒した後のリザルト曲
「Peaceful Moment」なんて、
あの曲にこんなに安心感と癒しがあったとは、と再発見。
その後のテーマソング「Dreams Dreams」へ向けての盛り上がりもバッチリ。
合唱が特に琴線に触れましたね。
また、バンドメンバーのノリノリな感じも印象に残りました。
(バンドメンバーと話したくて、楽屋で粘ったりしました)

個人的に特筆したいことは、
「She Had Long Ears」(太った女の曲)が良い曲だとやっと思えたこと。
あれは苦労したので、未だに自信がなかったのですが、
クラシックからアバンギャルドなジャズにかわり、
再び収束してゆく感じが、オケで表現されるとお見事!かっこいい!
また「Suburban Museum」を聴いていた時には、
美しくて涙がでそうにもなりました。
オケで聴くと、これぞピア面、夢の中そのものでした。

私の近くに、熊谷さん(「The Amazing Water」「Deep It Lies」を
作曲した当時の新人女子社員)が座っていたのですが、
NiGHTS編がはじまって早々に涙ぐんでいると、
ふたつ隣から伝令がきて、それを聞いて、
隣に座っていた幡谷さんがもらい泣き。
「D’Force Master」では「飯塚がさっきから号泣してる」と伝令が。
第三部でじわーっときていたのは私だけではなかったようです。

すべてについて感想を述べていると長くなってしまうので、
この辺にしておこうと思いますが、
あ!
「ハロハロナリヤンス音頭」のことを忘れていました。
かがわの水割君がジャージを着て歌い踊る3分間だったわけですが、
まぁこの人は微妙なポジションなのが面白いのであり、
そういう意味では大成功だったのではないか、と思います。
会場を盛り上げるという点では、光吉さんにかなう訳がないのですし、
(座ってみていなければならないのが、皆、もどかしいって感じでした)
彼は彼の味でやっておればよいのである、と。
何年もたっているのに、こうして出てきてもらえるのはありがたきかな、
と感謝しております、一応。
もっと芸人としても売れるといいのにね。

セガファンで遠方からいつも駆けつけてくれる方に
10年ぶりぐらいにお会いしたり、
本当にセガには息の長いファンの方が多くて、
相当愛されているなぁ、と思いました。
楽屋でプレスの皆さんにもお会いしたのですが、
当時、取材をうけた時の懐かしいメンツばかり。
まるで時が止まったかのような印象を受けました。
当時の仲間達とも再会し、まるで同窓会みたいでしたよー。

この辺にしておくといいつつ、さらに長々とすいません。
私関連の曲が多かったので、ガラガラだったら
責任感じちゃうと思っていたのですが、会場は満席状態。
広報の皆さんのおかげですね!
オーケストラは、その場の演奏がすべて。
あとで聞き直したりできないのが残念ですが、
しかと耳に焼きつけました。

こんなコンサートを開いてもらえるのは、
やっぱり応援してくれる人が多かったから、
に尽きますね。
皆さん、作品を愛してくれてありがとう!
これを励みに明日からまたがんばれそうです!