レジの事件


忙しさにかまけて、
作文欲が著しく減退しています。
緊急事態です!
よし。
今日からなるべく続けて日記を書こう。
書くぞ!
できれば!
おそらく!
最近、スーパーのレジは
中国人の店員さんが多いですね。
ついさっき、私は夕方の一番混む時間に、
レジの行列に並んでいました。
ようやくあとふたりで私の番、という時、
私の前の前のおばさんレシートを見て文句を言いました。
「これ、50円安いはずだよ。」と。
レジの人は片言の日本語で反論しましたが、
額をびしっと出したそのおばさんは
「だったらあんた、値段見ておいでよ。」
といいだしました。
レジの人は少し迷って、
まだまだ続く長い行列にちらっと目をやりました。
そして大きくため息をついて、無言で50円かえしました。
気まずい空気‥。
値段を見にいく時間で、後列の客をいらつかせるよりは
50円ぐらい出そうと思ったのか、
それとも本当にレジの人のほうが間違っていたのか。
それはわかりません。
小競り合いがあったおかげで、
私たちの行列の最後尾からは何人かが脱退し、
他の問題なさそうな行列へ移ってゆきました。
でも、私はもうすぐなんです。
ここで移るわけにはいかないのです。
じりじりと待っておりました。
そしてようやく私の前の人の番。
私の前は、ころころした、
人の良さそうな丸いおばさんでした。
ところが、会計が終わると
「おつりが足りないんじゃないの?」
と、明らかな便乗いちゃもん!
私は目が点になりました。
おつりは間違っていないのは確かなのです。
しかもとてもわかりやすいおつりでした。
前の人がやすやすと50円を手に入れたのを見て
自分も!という安易な考えを持っていたようですが、
怒り気味に
「今、お客さん5007円払った。おつりは200円。」
と強気で主張されて、素直に引き下がっていきました。
二度もいちゃもんをつけられてしまった
レジの人のやるせない気持ちは
次の番の私に複雑にぶつけられました。
まずはとても丁寧な片言の日本語で
「大変おまたせいたしました。すみませんでした。」
「しめじ、100円。(きちんとおつりかえしてるのに!)
 白菜、100円。(なんで私ばっかり!)
 豆腐、65円。(ちゃんとやってるのに!)…」
私はレジの前で固まっていました。
金額を読み上げる合間に、レジの人が
絶妙に悪態をつくんです。
日本人でもできないコンビネーション技です。
「お会計、641円になります。」
いつもの私ならこういう時、
1001円出すんですけど、複雑にならないように
野口英世を1枚だけ出して会計をすませました。
レジの人は再びあやまりました。
「大変おそくなってすいませんでした。」
「いえいえ。」
必要以上に丁寧にほがらかに対応されて、
私は今、何かに利用されている‥、と感じつつ。
いや、いいのさ。
私の番を機に、この、レジの人の運が
良い流れにかわればいいなぁと思いつつ
「ありがとうございました。」
といって帰ってきたのでした。
わかるんだな。ちょっと。
誰かともめると、全然関係ない他の人に
やさしくしたくなるもんです。
なんだろうなぁ。