映画まとめ2007

2007年映画館で見た数は、前年とほぼ同数の約40本。
邦画が下火になったな、という印象です。
でも、ここ数年の邦画ブームは異常だったので、
単に元に戻っただけかもしれません。
去年もやったので総まとめしてみたいと思います。
まず、最も私の評価が低かった映画。


図鑑に載ってない虫。(どろろと迷うところ…。)
以前も書きましたが、私の映画の良い悪い判定は、
その時の自分の精神状態や、体調で決まるので、
内容はあまり関係ないかもしれません。
決して嫌いな世界観ではなく、
三木聡監督は最も好きな監督の一人なのですが、
話にはいりこめませんでした。
特典は最高だったのになぁ…。

←特典。
いいでしょ。


次に、私が素敵だと思った映画をご紹介します。
例によってひとつに絞れないので順不同ですべて。
リトル・ミス・サンシャイン
去年の初映画。
相当グッときました。泣く映画じゃないのに泣けました。
家族ものを微妙にずらした境遇で見せるっていいなぁ。
油断してて足下すくわれた感じ。
脚本が秀逸すぎる。ほんと素晴らしいです。
すべての方におすすめできます。

パンズ・ラビリンス
ファンタジーで断トツすごかったのがコレ。
でも、万人にはオススメできない映画です。
気分が悪くなるほど残酷だからです。
残酷な現実と幸せな空想とどっちを主軸にするのか、
観る人の判断で印象ががらりと変わります。
その委ねっぷりが、大胆で斬新でした。
私は残酷な現実のほうに感情移入してしまったので
気持ちの整理が大変でした。

転々
図鑑に載ってない虫と同じ三木聡監督の映画。
三木監督は、じわーんとさせる時も
押し付けがましさがなくてサラッとしてるのがいいですね。
私もエキストラ出演してます(顔が丸わかり)
去年の今頃、新宿伊勢丹前で、寒さと戦いながら並んだっけ…。
こんな素敵な映画に出演できて良かった。宝物です。
三木監督&スタッフは、近くで見ると皆、
異様に日に焼けているので、
ヒマラヤ登山大好きサークルの人みたいでした。
それだけ撮影が過酷なのでしょう。

レミーのおいしいレストラン
アニメやCGものもいくつか見たけど、これが一番良かった。
キャラ設定は今ひとつだったけど、
たくさんのねずみが動いてる様子は、圧巻でした。
感動すら覚えました。
小さいかわいいものがうごめいている状態は、
常に私のウイークポイントであり、ツボなのです。

キサラギは、邦画の中では、
脚本が一番良かったと思います。
そのテクニックに感心しました。

ラジオドラマにのめり込んでゆく少年を描いた
イタリア映画ミルコのひかりは、
私の幼い頃の経験とも重なり、
共感したという意味では一番でした。

ヘアスプレーはオリジナルで満足していたので、
リメイクには期待していなかったのですが、
最新の技術でゴージャスになっていて、
オープニングからクライマックス状態でした。
押して押して押しまくられて「イイ!」と
言わせられちゃってる感じではありますが、良かったです。

今年はファンタジー好きとしてははずせない
ナルニア国物語の第二章が控えてるし、
数日後にはティムバートンのスウィーニートッドもあるし。
20世紀少年も映画化されるっていうし。
わくわくしますね。
2008年もいっぱい観たいです。