…っていうのに出席しました。
毎年毎年、確定申告書の書き方が
全然わかんないものですから。
勉強すれば誰だって頭がよくなる、って
私は、それ、ウソだと思います。
自分のレベルを超えた情報を教えられると、
頭がもやもやしてくることを知った16の春。
そこからでしょうか。
ダメなものはダメ、ということを知ったのは。
全能感がなくなったのは。
特に、理数系の授業で、このもやもや現象が起こりました。
テストの最中には特に頻繁に起こる現象なのですが、
もやもやしてくると、静かな教室の中で、
突然、孤独感いっぱいになるんですよ。
ポツーンと。
その感覚を、久しぶりに思い出したのがこの税金説明会。
懐かしいね!この感覚。あは!
わかんないものはいくら聞いてもわかんないね!あは!
説明会の最中に、孤独感でいっぱいになった私は、
パンフレットの「税金説明博士くん」のほっぺを
真っ赤に塗ってゆく壮大な事業に専念していました。
講師の税理士さんは、
強気な感じで専門用語をぽんぽん繰り出してました。
説明会に来ている人は見た感じ、
地元に根付いた良心ある小売り業者の皆さんって感じ。
中年の働き盛りのおじさんおばさんが多い。
みんな、熱心にうなずきながら聞いています。
そんな中で私。
税金説明博士くんのほっぺをバラ色にすることに一生懸命。
カバンには、ニンテンドーDSがはいっています。
休み時間にやろうかなと思って持ってきたけど、
DSっていう空気じゃないしな。つまんないな。
帰りにコンビニでお団子かって帰ろっと。
説明会に遅刻しそうだったから、
お昼、ちゃんと食べられなかったんだもん。
おなかすいちゃった。
夕方の税金説明博士くん
「…以上で説明会終わりです。
最後に質問を承ります。挙手でお願いします。」
やっと終わった!
ここで、たくさんの挙手があり、
参加者の意識の高さが伺えるんか…
と思いきや!
質問の内容がハイパー低レベル。
例えば…
「申告っていつまでにやるんですか?」的な
既に資料に明らかに載ってることだったりとか、
「税務署の人はお金を計算してくれないんですか?」
のように、今日の講義、意味わかんなかったから、
楽する方法を聞きたいみたいなこととか…。
この3時間に及ぶ説明会は、一体なんだったの!?
その程度なら私だって答えられるよ。
申告は3/17まで!
税務署の人は計算してくれない!
専門用語をばんばん飛ばして
調子良く講義をしていた税理士さんも
あまりのとんちんかんな質問の数々に、
脱力と半切れリアクションを繰り返す。
そして最後に決定的な質問があるおばさんからデタ。
「我々は別にもうかっているわけでないのに、
なぜ税金をおさめるんですか?」
それを聞いて税理士さん、ついに怒りました。
「えー、税金制度そのものに対するクレームは
私には聞かないでください!
今日はもう時間もありませんので質疑応答は閉め切ります!」
みんなもっと勉強しよ。ね。
あたしもね。