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夏休み。
久しぶりに実家の小屋をあさってきた。
奥にみえるのが小屋。
昔、この小屋はもっと長くてプチ養鶏場となっていた。
野菜は有名なものほとんど全部。
果物はりんご、梨、ぶどう、柿、いちご、
ヤギが2匹いて怖かったし、
養蜂もやっていて、蜂蜜もとれた。
つまり、米以外の野菜はすべて自給自足できた。
祖父母が老いて以降は広い畑も荒れ放題。
雑草が生い茂って、歩くのもやっと。
しいていえば、天然のワラビ畑と化していて、
いろんな人がワラビをとりにくるって感じ。
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小屋入り口。
もう何年も人のはいった気配もない。
ともかく、中へはいったら、
蜂にだけは注意するようにと念を押された。
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中へはいると、私にはおなじみの匂い。
昔からここは腐ったりんごの匂いがした。
もうりんごはないけど、私の臭覚はりんごを捉えている。
動物の屍骸の匂いもする。
そして、窓際ではぶんぶん蜂がうなっている。
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あんまり奥には行きたくないから、
入り口脇の箱をあけてみた。
このラインナップは…弟か?妹か?
私のじゃないね。
ドラゴンボールはちょっとヤングだもの。
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お、私のらしき箱あり。
あけてみよう。
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…って。
こっちはヤングじゃなさすぎた。
このラインナップがリアルタイムって私何歳よ?
思い出した。
昔、集めてた古本だった。
古本がさらに寝かされて古本になってるなんて。
ややこしい。
古本といえば、以前ここにはいった時、
きれいな昔の雑誌をみかけたんだっけ。
あったあった。↓
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価値がありそうだったので、
きれいな場所でじっくりみてみることにした。
「国際写真情報」という雑誌。
大正13年ぐらいのものだ。
こんな豪華な本が買えるなんて、
うちは少し裕福だったに違いない。
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実に大正っぽーい。
内親王殿下御降誕あらせられる、だって。
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漫画のページもあり。
なんでも、青い海老をみてお嬢さんが、
「こんな生きの悪そうな海老いらないわ」
とか言ってるみたい。
海老は茹でると赤くなるもの、
という知識なしでは笑えないってやつですか…。
知っててもそんなに面白くないですが。
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ハリウッドをご訪問した日本の皇族のフォト。
まだ戦争がはじまる前ならでは!
この雑誌の写真の記事は
日本語だけでなく英語でも書かれている。
ハイカラな雑誌だ。
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踊り子に扮した女優さん。
今でいうグラビアページ?
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ほう、名画鑑賞もあるのか!
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ん?
名画鑑賞にかこつけて、やけに裸体が多い。
これ、大正時代だったら、
かなり刺激の強い雑誌だったのでは?
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面白ページ発見!
テレビのブラウン管を研究しているところらしい。
まだ、実験者の顔がぼやーっと映った!
という世界。
それが真ん中の写真らしい。
私の祖父のものか曾祖父のものか知らないけど、
この雑誌、ササキ家の外国好き(またはコンプレックス)の源泉か?
そういえば父も英語教師で外国人美女好きだったしサ…。
他にも、アマゾンの変わった部族の写真とか、
珍しい動物の写真、
サーカス団の写真などなどもあり。
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さて、小屋の段ボールから、
他にでてきたものとしては、
小学校の時の名札各種。
つまんないね。
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でも、そのうちのひとつに紙がはいっていたので、
あけてみたら…
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何かのピアノ譜。
学芸会の時の伴奏譜だった。
やっぱりつまんなかったね。
でも、なんでこんなの持ち歩いていたんだろう。
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うわっ!デタ!
正しくは「また」デタ!!(過去のデタ!はこちら)
私の昔の荷物には、なぜかこのたぐいが
必ず紛れ込んでいる。
時々はえてくる自分の金髪、
十和田湖で拾った石、
長く伸ばしてた爪、化石、とれた歯…
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きんぱつ、が圧倒的に多い。
私は金髪を人一倍重要視していたようだ。
金髪、ブロンド、つまり、外国人の髪の毛。
というわけで、
今回の小屋探しで得たものは、
「ササキ家の外国好き遺伝子は、私にも流れていた!」
という事実であった。
思いがけず、自分探しをしたことになってしまった夏。
明日から外国好きを背負った私が、通常営業に戻ります。