旅人が巨大ねばねばに出会った


旅人ショット
イタリアにて


人は、私を旅人と呼ぶ。
ねばねばしたものを探求する旅人。
ねばねばしたものにねばっこく執着し、
専門家でもないのに、ねばねば!ねばねば!と騒ぎ続ける旅人。
ササキトモコです。
夢は、いつかラジオで「ねばねばねばねば」の曲をかけること。
  注:不良少女とよばれての主題歌 NEVER(MIE)
  →試聴はこちら(16曲目のwindws media playerのアイコンクリック)
(旅人ショットウソ。信濃町。)


そんなたわごとはさておき。
今月のねばねばは、菌類の展示をみにいってきました。
納豆がネバネバするのは、納豆菌のおかげだし、
菌というものは、おおむねねばねばしてるんだろ?
と思っていたからです。
今月も浅はかな先入観からねばねば探求がはじまりました。

座りの悪い展示名
結局のところ、
動物でも植物でもないよ
ということが言いたいらしい


行ってみると、展示室は、
きのこの世界とカビの世界に分かれていました。
きのこの世界はファンシーでラブリー。
女の子が好きそうな形がいっぱい!
原宿や109でこういう展示やれば、
もっときのこ業界が盛り上がるんじゃないか?
←思わずかわいい!と叫んだのがスッポン茸ですが
写真でみるとハテナ?でした
←私に大評判のセミ茸(冬虫夏草)
虫にはえるキノコです。


カビの世界はエピソードがおもしろくて、
思わずよみふけってしまいました。
貧乏を絵にかいたような四畳半にはえるカビ。
昔の人が人間の頭と勘違いしたというヒゲカビ。
動物の葬式をやってくれるトムライカビ。
おもしろいものばかり!
←貧乏人なら食料ゲットでむしろウェルカム?
←ヒゲカビ。確かに頭っぽい。
←トムライカビ。幻想的。


そして、問題のねばねば。
なんとか、みつけました!
菌類のネバネバはアメーバ状なのです。
残念ながら、触ることはできなかったので、
ネバネバ状態を確認できなかったのですが、
ガラスケースの中で、
オートミールを食べながら生きていました。
←これが本物のねばねばだ!
←これが写真で見るねばねばだ!


ねばねばしているので粘菌と呼ばれているそうです。
変形菌の一種です。
うまく育てば、たたみ一畳ぐらいのアメーバに
成長するそうです。
←おそろしいです。
アメーバといえばムーピーを思い出します。
←意味もなくねばねばという文字を
写真にとってみました。



そして、昭和天皇も変形菌がお好きだったそうです。
南方熊楠が、キャラメル箱に変形菌を入れて、
プレゼントしたんだそうです。
天皇家は、ふくろうを調べたり、変形菌を調べたり、
科学者でもありますからね。
そのチョイスの仕方が、ちょっと変わってて、
いいなぁと思うわけです。


変形菌は、菌の中でも特に人気があるみたいで、
変形菌カルタというのもありました。
白衣を着た菌類学者達が、きのこを焼きながら
変形菌カルタに興じる様子が
目に浮かぶようではありませんか!


こんなきのこも展示されていました。
見るからに毒きのこっぽいですが、
食べられるのでしょうか。
出土もくわしく書いてありました。

‥と楽しく見ている間に、
いつの間にか初心を忘れ、
何をしにきたのか忘れていました。
ねばねばという観点から結論をいえば、
ネタとしては、物足りませんでした。
こんな時もあるさ。。
その夜、1畳ほどもある巨大ねばねば上で、
寝ている夢を見たらどうしよう、と怯えて眠れませんでした。
しかし、結局見た夢は、やきそばを作っている夢。
確かに、昼においしいやきそばを食べた。
しかし、ねばねば心を忘れすぎなのもどうかと思いました。

会場の様子
展示会の詳細


本日10/27更新の月いちトモコサンにて、
この記事の音声レポートが聞けます。
こちらから!
ムーピー:漫画「火の鳥」に出てくる生命体