お尻を蹴っていただきたい




今週中に仕上げたい曲で、
突然、もっといいブラスの音が必要になった。
いかにも打ち込み風なブラスじゃなくて、
生っぽくてかっこいいやつ。
調査したところ、
KICK ASS BRASS!」という
プラグインがけっこういいらしい。
大至急使いたかったので、仕事を中断し、
近所の楽器屋に買いに行くことにした。
行く前に、名前とメーカーをメモっていたら、
名前が無性に気になってきた。
ASSってあのASSのことだろうか。
つまり「お尻を蹴っていただきたい」てこと?
「キスマイアス!」なんていう悪態があるぐらいだ。
なんかちょっとやばい意味なんじゃ‥?
読み方は本当に「アス」であってるんだろうか。
実は「エース」と読むんだったらどうしよう。
「キックアスブラス下さい」
「キックエースブラスならありますが?くすくす。」
なんてことになったら恥ずかしい。
そこで、知恵を働かせて、
楽器屋では「KICK ASS BRASS!」と書いたメモを渡して乗り切り、
言葉で商品名を言わずにすんだ。
しかし在庫がなくて、取り寄せで、
来週の中頃になる、というので買うのはやめた。
これなら秋葉か、都心の楽器屋に直接行ったほうが早い。



次にDTMソフトも扱う家電量販店に電話をした。
在庫があったら、すぐ取りに行こうと思ったからだ。
先月、その店でカシオペヤの超有名人を見た。
そんな有名ミュージシャンが来る店なら
きっと置いてるに違いない。
電話に出たのは受付のお姉さんだった。
受付:商品名をお願いします。
拙者:きっくあすぶらす、といいます。
受付:はい?なんですか?
拙者:きっくあすぶらす、です。
受付:電話が遠いんですが。
拙者:きっく。あす。ぶらす
受付:ツツツーツぶらす?ですか?
拙者:きっく!あす!
受付:ツツツーツ?
どうして「KICK ASS」が
モールス信号(ツツツーツ)に聞こえてしまうのか。
おかげで、電話口で何度も
「お尻蹴って!蹴って蹴って!!」
と叫ぶ羽目になってしまった。
なんとか、アルファベットで1音ずつ伝えて
やっと売り場担当者へつないでもらう。
ところが、苦労して伝えたのに、この店にも在庫はないと言う。
がっかり。



その後、大手楽器屋に電話をかけまくって、
渋谷の楽器屋でラスト1個を発見!
取り置きしてもらって、即、渋谷へ向かった。
家に帰ってきて早速インストールしてみたのだが、
ソフトのプロテクトをはずすには、
メーカーの承認メールが必要で、
それは、メーカーの営業時間内じゃないと
送られてこないらしい。
あれ?
今、金曜日の夜中ですよー。
そして明日あさっては土日ですよー。
なんなんでしょうか。
今どき手動な感じのプロテクトはずしは!
急いでるのになぁ。
ちなみに、今、調べたら
「KICK ASS」はスラングで「すげぇぜ!」の意味らしい。
「KICK ASS BRASS!」は「すげぇブラス」と訳すのだろう。
そんなに神経質になる言葉でもなかったということか。
今日一日、なんかいろいろくやしいぞー!