謎のクリスマスツリー嬢
カカシだそうです
確かに、鳥も逃げるね
何の計算もせずに、
ケーキを食べる幸せを味わえるのがクリスマス。
誕生日だとこうはいきません。
誕生日は私にとっては戦争なのです。
毎年、誕生日は相方と二人で
ささやかに祝いあっているんですが、
毎年の行事なので定番化してくるんです。
一番いい形に、儀式が淘汰されてくるんです。
例えば、数年間の紆余曲折を経て、
食事は、出前の寿司をとることに落ち着いたし、
年齢分のろうそく立てるのは鬱になるからやめよう、とか。
ケーキは主役になるほうが決めること、とか。
酒は全く飲めないんだけど、この日だけは弱いお酒を買おうとか。
最近になって加わった定番は、
ブルゴーニュ産のおいしいシードルを
通販で取り寄せることですね。
アルコール分が5%もはいっていて、
けっこう本格的なやつなんですよ。
定番化というのは、便利な点もあるけど、
ややサプライズにかけてしまうのは否めません。
そこで、年々激化しているのが、サプライズ戦争なのです。
定番の儀式からはずれた部分で、
予測できないことをすることに命をかける。
今年こそは、サプライズで相手に勝ちたい!
去年よりももっとビックリさせてやる!
誕生日を祝福したい気持ち、というよりも、
競争心のほうが強くなっているので、
ここ数年、誕生日ひとつ開催するのに、
熾烈なバトルが繰り広げられています。
毎年、先にやってくるのは、私の誕生日です。
相方曰く、手の込み方では、私には勝てないといいます。
相方は、おくれてやってくる自分の誕生日で、
毎年、敗北感を抱くらしいのです。
ところがですね。
今年やってきた私の誕生日。
パーティ会場に呼ばれて私は絶句しました。
七人の小人
なぜなら、出前でとった寿司の真ん中に、
ラディッシュやヤングコーン、
モッツァレラチーズ、ブロッコリー、
うずらなどで作ったものが、
フランスパンの上に並んでいたのです。
これを題して「七人の小人」だというのです。
土台のフランスパンには、
バジルとガーリックとクリームチーズまで塗ってあって、
相方はこんなものが作れる人だったのか、と。
ものすごくサプライズさせられてしまったのです。
そうか!これがサプライズなのか!
作り方は、どっかのサイトで見たと言ってましたが、
これを実現させるために、
相方にとって全く未知のカタカナ食材
例えば「ラディッシュ」とか
「モッツァレラチーズのチェリータイプ」とかを
ちまちま買いに行った姿を想像するにつけ
驚きを隠せませんでした。
突然あらわれた七人の小人のせいで、
次にやってきた相方の誕生日の計画では、
私はかなり追い詰められました。
これを戦争というならば、既に負け戦です。
そして考えあぐねた私のリベンジがこれ。
冬ごもり
これもどっかのサイト参考にして作りました。
題して「冬ごもり」。
味は単なるいなり寿司。ご飯ものです。
メインの寿司は出前でとってあるので、
オードブルでもメインでもデザートでもない、
なんだかよくわからん物体です。
(結局、こいつらは誕生日には食べられることなく、
翌日、相方がお弁当がわりに会社へ連れてゆきました)
なんだか、誕生日という趣旨から大きくはずれ
作品バトルになりつつあるこの戦い。
来年が心配です。