キュン
お盆に田舎に帰った時、倉庫を整理していたら
シンセが欲しくてお金を貯めていた頃の
絵日記が見つかりました。
1984年ものです。
この頃の私は、YMOに夢中。
そして、坂本龍一氏のラジオ番組を聴くことだけが
唯一の喜びだったようです。
「今日はラジオの後半寝てしまった。あたしのバカ。
坂本さんごめんなさい。」
「ぎゃー!大事なユキヒロのテープ上に
アッコちゃんの”電話線”を間違ってダビングしてしまった。」
「今日もシンセを見にいった。
POLY-800はやっぱりかっこいい。」
…と日記は全部がこんな具合。
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シンセを見に行った日
モノの大きさと値段を
比較しているらしい
ほんっっとーに、私ってば、YMO周辺しか興味なかったんだな、と
その頃の自分が本気でかわいそうになりました。
日によっては、ラジオの内容を一字一句聞き取って
書き記しているページもあって、
坂本氏が言った言葉でわからない単語には
赤で下線がひいてあったり(ごたんだ、とか)
学校のノートよりも熱心に書き込んでありました。
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1984.1.17
ご本人も32歳の誕生日が
ど田舎の子供の日記で
祝われていたとはご存知ないだろう…
坂本氏の誕生日にはまるまる1ページ使ってお祝いし、
そして、私が応募した「さよなら」という曲が
デモテープ特集の日にラジオでかかった
記念すべき日の日記もありました。
その日の日記はうれしすぎて、かなり混乱していました。
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これがXデーの日記だ!
混乱のあまり
何があったのか
内容を書いていない
その曲は、私が大学にはいる直前にレコードになりました。
この出来事がきっかけになり、音楽の道にこだわって、
今に至っています。
音楽への純粋な熱意ではなく、
坂本氏に自分の名前を読んでもらいたいがため、
恋心(下心)で応募したものでしたが、
それで職業が決まったのです。
恋をすれば必ず何かが生まれるんです。
先日、京都で自主制作雑誌を作っている
木村要さんという方から
その「さよなら」を使わせて欲しいと
問い合わせがありました。
恋心の話を、曲にまつわるエピソードとして、
木村さんに教えたのですが、
そのことに大変理解を示してくれました。
彼も、自主制作で雑誌を作っているのは、
京都や音楽への恋心からのようでした。
私の「さよなら」が収録されたCD付き雑誌は
K.L.F(第2号)といいまして、部数も取扱店もかなり限られています。
遊び心にあふれたハンドメイドな雑誌です。
木村さんの頭の中がコラージュされているような不思議な雑誌です。
興味のある方はK.L.Fブログへ!(取扱店についても書いてあります)
ちなみに東京都では
タコシェ、模索舎、I.R.A、Lilmag storeで買えるようです。
Lilmag storeは通販もあるみたいですね。