任天堂すごいな、任天堂。
キャプテンレインボーを、よくぞ、出してくださいました!
ゲーム会社の中で特にチェックが厳しそうな任天堂。
私の経験上、一番チェックが厳しいのはディズニー。
その次が任天堂だ。
その任天堂が、私の大好き系なキャプテンレインボーを、
こんなにCMうって大々的に売ってくれるなんて、
任天堂かっこいい〜!
「キャプテンレインボー」は、簡単にいうと、
キラリンを集めて、人々の願いをかなえるゲームだ。
主人公は落ちぶれたヒーローで、
いつか再び、人気者の座に返り咲きたいと思っている。
最終局面で、他人の幸せか、自分の幸せか、
選択を迫られるというお話。
ほんと、このチームはいつもすごいの作ってくる。
このチーム‥?
正確には同じチームではないかもしれないけど、
「moon」にはじまって「UFO」「チュウリップ」「ギフトピア」
「エンドネシア」「ちびロボ!」「もぎたてチンクル」
などなどの流れを作っているチームです。
私の中では「チュウリップ」が最強ですが、
どの世界観もそこはかとなくいかがわしいのが特徴です。
こんないかがわしい作品を、よく任天堂が許したなぁ。
最もいかがわしいチュウリップ
いろんな人とチュウするゲーム
思春期の少年が主人公
快哉!素晴らしい!
…っていうのは最近、
制約の多い仕事が増えてきているので、
日本のエンタメ界にやや失望気味なのです。
あれだめ、これだめ、ばかりじゃ、
もう何を作っても楽しくないや、なんてね。
田舎で独創的な大根でも作るか、なんてね。
例をあげると、
裏番組で髪の薄いアナウンサーが出ているので、
ハゲ頭のおじさんを出すのは嫌がらせとも
受け止められかねない、やめてくれとか。
まぁ、そんなような制約です。
ゲームもあれだめこれだめ多いんだろうな。
食指を伸ばしたくなるゲームがない。
買うのは王道ばかり。
邪道を作ってくれる勇者がいないわけよ。
でもいたんだ。
勇者たちがここに!
この台詞なんかは序の口
(クリックで拡大)
勇者たちのひとり。
上にあげたゲームのおそらくほとんどの
サウンドを担当していると思われる谷口博史さんと
一度だけ飲みにいったことがある。
多趣味な方で、音楽のほかに
クレイアニメにも手を出していると言ってたっけ。
ともかく、滅多に出会えない変わった人物なことは間違いない。
谷口さんの効果音の作り方は感動的なぐらい独特。
だって、対決試合がはじまるゴングの音が、
グラスにあたる氷の音、なんだよね。
コレを許せる人ってなかなかいないよ。
谷口さんも谷口さんだけど、
これを普通に許すチームの人も偉いと思う。
長年一緒にやってるからこそなんだろうな。
うらやましいな。
このチームの大きな特徴のひとつとして、
いかがわしいボイスシステム、がある。
どこかで聞いたような声なんだけど、誰の声かわからない。
何語かなんとなくわかるんだけど、意味はわからない。
この仕組みを谷口さんから聞き出そうとして、見事に失敗。
やはり企業秘密らしい。
ここ数日、キャプテンレインボーをやりまくって、
ついにエンディングを迎え、スタッフロールをみた。
谷口さんの名前が出てきて、
出てくるだろうなとは思っていたけど
「やっぱり谷口さんだ」と、テレビに向かって、親指立ててしまった。
G J!
今回も堪能させていただきました!
久々に心からゲームを楽しんだ。
最後のほう、寂しくて、せつなかったです。
ふざけているようでいて、しめる時はちゃんとしめる。
任天堂の信頼を勝ちとった秘密はここにあるのかも。