ヌッフにしたってだめなものはだめだ


(蕎麦屋のおやじ、映画「ポンヌフの恋人」を意識したのか?)
最近、深刻な恋愛相談を受けている。
私は、貧困な恋愛知識を総動員して
恋愛アドバイザーをやっている。
私程度の女がこんなことできるなら
誰だってできます、恋愛相談室。


が、「アドバイス」とは名だけで、
結局は当事者2人の間にある空気感なんて
第三者の私にはわからないし、最終的には本人が決めること。
それを(おそらく)お互い承知の上でのやりとり。
だから、私だけがリアルな恋バナをギブ&テイクの
こっちからのギブなしで無料で味わっている感じ。
ラッキー。
でも、私がうけている相談って、
複雑で苦しくてせつなくて、全くシャレになってません。
いくら結論を出さないアドバイザー役をやっているとはいえ、
もう彼のことはあきらめたら?と結論を出してしまいそうになる。
でも、あきらめるかあきらめないかは自分で考えて欲しいし。
きっと第三者が何をいっても、本人が納得しなきゃだめだろうし。
それで、もう何もかもドロドロな感じになってきていて、
どうして「みんなハッピーエンド」
というわけにはいかないんだろうか?と嘆きたくなる。
恋をしている人の話は、
とてもポエムで、不条理で、自分勝手で、
ふわふわしていて、すごくきれいだ。
こんな気持ち、欲しいものを手にいれたら忘れちゃうんだろうな。
恋をしている人のように、
小さなことにも敏感でいたい、と思うワタクシでございます。
なにはともあれ。
私が今、リアルな恋の相談に感情移入して、
バーチャル恋愛を楽しんでいるのは確か。
その一方で、最近、映画を見る機会が多いのでよく思うことは、
「事実に基づく話を映画にするとつまらない」
ということ。
映画「血と骨」を見て、すっきりしない終わり方だ、
と思ったら、事実に基づいているというし、
「ニュースの天才」も、終わりがつまらん、
と思ったら、やっぱり事実に基づいているという。
すっきりしたオチがないのが「事実」なんだな。
リアルな恋愛話の事実は、すごくわくわくするのに。
その事実をエンターテイメントで見せようとすると、
もの足りないってことなんだろうな。
ニンゲンは欲張りだなー。
…などと書いていたら、
「何、まじバナしてんの?」
といわれてしまいました。
ちっ。
私はいつもまじめなんですけど。