私も作ってみました!
ターバン諭吉。
おはなし絵本クラブ第二弾が公開になりました。
方言で語る昔話のウェブ絵本です。
以前、ここでも書きましたが、
女3人がタイトル決めで熾烈なバトルを繰り広げた結果
出来上がったのが「へったれあっぱ」です。
・おはなし絵本クラブ
・へったれあっぱ予告編
・へったれあっぱ本編
これが公開する前から、ササキ家では大評判です。
…といいましても、母が語りをやって、
私が音楽、妹がイラスト、弟がプログラム。
家族の5分の4がこの作品の関係者なので、
客観的に評価しているのは父のみ。
その父に、なにより大評判なのです。
前作よりイイ出来とか。
へったれあっぱを作るにあたって、
私はオナラ関係の昔話を数多く読みました。
へったれの話は数あれど、
青森県南部地方に伝わるへったれ話は、
どれもこれもすごい物語でした。
特に、注目したのがオナラの音の表現です。
日頃、音を職業とし、文も書く身として、
こんなにすばらしい表現に出会えた幸せに
身が震える思いでございました。
例えばコレ。
あるじさまが山へシバカリに行ったところ、
山の持ち主に見つかってしまいました。
その時の会話です。
「誰だ?俺の家のシバかるものぁ?」
「はいはい、これはまいまいの屁ふり親父です。」
「そんだらここで屁ふって見ろ。」
そこでじさまは尻をまくって屁をひった。
「おさらさらさら五葉の松。どちん、びちん、どっちら。」
すごいイイオナラですよね!
オナラがこういう音に聞こえた人、素晴らしい!
このじさまは、勝手に人んちのシバをかって、
尻をだしてオナラまでしたのに、
山の主に気に入られて、褒美をもらうのでした。
実はこの話、ちょっと違うパターンのものも伝わっています。
じさまが桃の木を切っていたら木の持ち主がやってきて
誰だ!人んちの木を切る奴は?と怒られると、
屁ふりじっこです、と名乗り、その後に出たオナラがコレ。
「ごしきさらさら五葉の松。ぴん、くわらり、どっちら。」
オナラのくせに「さらさら」ですと?
オナラのくせに「松」がつくんですと?
めでたいようなありがたいような気持ちになってしまうのが不思議です。
褒美のひとつもとらせたくなるってもんです。
「どっちら」はなんなのかわかりませんが
楽しければいいじゃないか。
オナラは深い。深いよオナラ。
「へったれあっぱ」にも、
擬音のおもしろい表現がたくさん出てきます。
「五葉の松」じゃ高度すぎますが、
子供にもわかりやすいかわいい表現で出てきます。
聴くほうは楽しいかもしれませんが、
私は、正月からおなら漬け。
効果音でリアルなおならの音を何十発も聞きましたが、
語りべが読むおならの擬音にはかないませんでした。
今この瞬間、何億万発ものオナラが鳴っているこの地球で。
消えていったオナラへの鎮魂歌。
愛をこめて「へったれあっぱ」捧げます。
三田君のスフレにも捧げます。
オナラ業界最新トップニュース
・高野連がオナラに怒った!(2007年1月11日 読売新聞)