ここで
ゲーム
焼いてんのかなぁ・・
任天堂のゲーム工場が近くにある、
ある観光地で、公衆トイレに入りました。
駐車場の片隅にひっそりあるような
コンクリート塀のトイレです。
そんなに小さくもなく、個室が8つほどありました。
このトイレに足を踏み入れてみて、
自分が普段、あまり綺麗じゃないトイレには、
はいらなくて済むような生活を送っていたことに気づきました。
自分の通勤路や、よく使う街や駅の公衆トイレは、
大体把握しているからです。
しかし、今回は知らない土地の公衆トイレだったので、
前情報もなく、はいってビックリ。
これ、昭和の公衆トイレだ!
これが入り口
女子マークが太っている
汚いので、あまりくわしくは描写しませんが、
久々に、ハエがたくさんいるトイレを見た!
とだけ言っておきましょう。
そして、昼間なのにやけに薄暗いのです。
私が用を済ませて出ようとしたら、
入り口付近で若い女子達の声がしました。
「不気味なトイレ!」
「え?なにこれ。うそでしょ?」
「先、はいってよ。」
「えぇ〜あたしが!?」
私は特に何も考えることなく、個室の外へ出たのですが、
その女子達は、私を見るなり
「キャー!!!!!!!!!!」
とホラー映画ばりの悲鳴をあげて逃げてゆきました。
女子マークにズーム!
ビックリしたのは私のほうです。
固まってしばらく動けませんでした。
思わず、自分の後ろに何かいるのかと思い、
振り向いたぐらいです。
すぐに、セーラー服姿の女の子3人が、
おそるおそるぴょこぴょこぴょこと顔を出しました。
私を見て、
「ちょっとー!人だよ。人!」
「大丈夫だよ!はいれそうだよ!」
などと言っています。
まさかこんな暗いトイレに、
人がいるとは思わなかったのでしょう。
私を幽霊か何かに間違えたようです。
キャーと言われる30分前の
著者近影
私は「キャー」とか言われたけど気にしてないよ、
ということを表現するため、ニコニコと笑いかけ、
「ひどいトイレですよね。」とか
「幽霊じゃないですよー。」とか
一言ぐらいかわす準備は出来ていたのですが、
女の子達には、全く笑顔がなく、
私のことをじろじろとうさんくさそうに眺めて、
無言でトイレにはいってゆきました。
トイレの外へ出ると、修学旅行のバスが止まっていました。
ふん、失敬だな。
「最近の女子校生は…」
と、愚痴りたくなってしまった自分を、
今日だけは許そう、と思いました。