主婦のIT革命


主婦踊る


目黒のスタバでの話。
隣に座った主婦3人が、自分達の子供について話をしていた。
子供がインターネットをはじめたいといってるのだが、
パソコンを自由に使わせることに抵抗があるというのだ。


インターネットには子供に有害なサイトもあるので、
それを見せないようにしたい、とか、
メールでのコミュニケーションは不健康だ。
ひきこもりの原因になる。
それなら長電話してくれたほうが親は安心だのなんだの。
で、ひとりの主婦が
「2ちゃんねるって知ってる?」
「うちはうつらないわよ。」
「違うのよ。いろんな人がいろんなことをかける場所なのよ。」
「ふーん。ネットワークで?」
「いろんなひとが文字で会話する場所なのよ。」
という感じではじまって、
その主婦が2ちゃんねるというところに迷いこんで
日本語がわからなくて、
なんだか言葉使いの悪い人が集まっていて、
不快になって見るのをやめた、という。
「2ちゃんねる、うちはうつらないわよ。」
っていうリアクション、
ありそうで絶対ないと思っていだけど、
あるもんだなぁ!
ついつい日本人全員がインターネットを
やっているものとばかり思っていたのだが、
初めの1歩を踏みだしたばかりの人もいることを知り、
ちょっと感動したのだった。
そしてまた、ある日、銀座の喫茶店でのこと。
隣に座っていた三越帰りのおばさん3人組。
世間話に興じていたのだが、
話題が途切れて、ちょっとした沈黙が訪れた。
お茶をすすったり、そろそろ帰ろうかしらという
空気になってきた時、
ひとりのおばさん思いつめたように
「キボンヌって何?」
「キボンヌ?洋服?」
「ケーキ屋さんの名前みたいね。フランス語かしら。」
「甥っこがキボンヌって使うのよね。」
「キボンヌ。ほほほ。わからないわねぇ。」
多分、わからないまま、この人達は過ごすんだろう。
ま。それもありだしなー。

こちらは
マ・ボンヌ
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