風邪が流行っています


相方イメージフォト
似てる…


朝起きたら、相方の風邪が悪化していた。
喉が痛いらしい。
先週ひいていた私の風邪の症状そのままだ。


「会社休めば?」
「でも、今日中にやることあるし…。」
「じゃぁ行けば?」
「でも調子悪いし…。」
「じゃぁ休めば?」
「でも、待ってる人がいるし…。」
「無限ループしてるよ!勝手にして。」
「うん、やっぱり行く。」
やっと行くことに決めたらしい。
良かった。
今日の私はあれこれ忙しいのだ。
私はしばし、自分の身支度で忙しくしていた。
11時すぎに、目の前を相方が横切っていった。
そこで、私は気づいた。
まだ相方が家にいたことに。
「まだいたの?
 あたし、仕事しなきゃいけないんだけど。
 行くなら行く!行かないなら行かない!
 どっちかにして。」
「じゃぁ行かない。」
というわけで、休むことにしたらしい。
ちょっと迷惑だが、風邪ならしょうがない。
相方が家にいるといろいろめんどくさい。
いつもは残り物や野菜くずで
適当にすましている昼ごはんを、
きちんと作ってあげなければならないし。

おはぎ屋のあんこ


昼ごはんを食べさせた後、私は外出し、
数時間後、お見舞いにアイスクリームを買って帰ってきた。
寝ていた相方が起きてきて、玄関で小躍りした。
まだ風邪はよくなっていないらしいが。
「なんかアブラムシみたい。」
と、私はあたたかい気持ちで言った。
ところが、それを聞いて突然怒りだした。
自分は、ちゃんとお風呂にはいっているし、
アブラぎっていないというのだ。
いや、そういう「アブラムシ」という意味でなくて、
昔、小さい子を鬼ごっこにいれた時に、
小さい子は鬼にタッチされても、
鬼にならなくてもいい、というルールがあって、
そういうルールにする時に、
「○○ちゃんはアブラムシだからねー」
という使い方をしたのだ。
病気なので、いろいろ免除されている身を
「アブラムシみたい」と言ったつもりだった。
…と説明したのだが、信じてくれない。
仕方がないので、そういう単語があるという証拠を見せようと、
ネットで「アブラムシ」という単語を調べることに。
なかなか適当なサイトが見つからない。
本物のアブラムシの画像ばかりでてきて気が滅入ってくる。
この忙しい日に私はなぜ、
大量のアブラムシ画像を見なければならないのか、とふと思う。
こんなのあとあと!!
途中で検索を放棄し、私は仕事を再開した。

中国産キーホルダー
耳つき!


返信の難しいメールを書いたり、
頼まれていたイラストをスキャンしたりしていたら、
あっという間に外が真っ暗になっていた。
そろそろ夕飯の支度をしなければ。
何を作ろうかと、暗いリビングへいってみると、
…居た。
暗闇にひっそりと。
忘れてた!
「そっか、今日いたんだもんね。」
「アブラムシのこと、調べついた?」
「う、うん、これから調べる。」
風邪だと気配がまるでない相方なのだった。