待ちぼうけ


ヒーローが出番を待っている
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最近、待ってばかりだ。
待合室で待たされることが多いし、
仕事で返事を待っていることも多い。
年末には少々早いが、
今年の私を総決算してタイトルをつけるとしたら
ずばり「待ちぼうけ」だ。


仕事の待ちぼうけは、いろんなケースがあるが、
どうも空気が読みづらい。
催促していいものか、それとも
暗黙の大人ルールのひとつで
「もう終わりにしましょう」の意味なのか。
これってまるで恋愛みたい。
仕事で返事を1年待ったこともある。
後で人づてに知ったのだが、
窓口になっていた人が結婚退職して、
仕事の引継ぎなど特にしなかったことが理由だった。
つまりその人がいないとその会社では
「東京ハイジって誰?」という状態だったのだ。
その仕事は途中まで進んでいたのに消滅した。
支払いをずっと待ったのに、
結局ギャラを払わないところもあったなぁ。
一応ひとこといったんだけど、
ごめんごめん今度昼ご飯おごるね、って言われた。
ここで大騒ぎしたらもう仕事がこなくなると思って
今のところ、泣き寝入りだ。
かなり儲かってる大企業だったのにな。
うーん。
仕事の待ちぼうけはどれも愚痴になってしまう。
というわけで、一般的な待ちぼうけの話に戻ります。

エネミーはお疲れ気味


ともかく、私は待合室では30分が限界だ。
文庫本を読んでいても、人間観察をしていても、
30分ぐらいすると「はぁ…まだかなぁ。」となる。
DSを持ち歩くようになって、
もう少し我慢できるようになってきた。
DSとPSPは偉大だ。
作った人、本当に偉い。
(今は、ズータイクーン2ってのをやっています)
先月、銀行で小刻みに2時間待たされた時、
DSを出して待つっていう雰囲気でもなかったので、
銀行の国債のパンフレットに描いてあった
星条旗の星の数を数えてしまった。
50個あった。
先日、病院の待合室で、男の人が文庫本一冊で
1時間以上熱心に読みふけっていたのをみて、
惚れそうになった。
文庫本だけで、あんなに集中できるなんて!
姿勢もかっこよかった。
足を無造作にくんで、足の上に文庫本を軽くのせてる感じ。
私は、舞台挨拶つきの映画のチケットをとるのに、
並んで待つこともある。
列に並んで待つのは一番つらい待ちぼうけだ。
1人で行ったら、トイレにもいけない。
どうしてもいきたい時には、後ろに並んでいる人に声をかける。
その人も1人だと、ラッキーだ。
お互いにトイレにいきあいっこして、ちょっとうちとける。
最近、何を待っているのかわからないけど、
ずーっと何かを待っている。
あまりに待ちぼうけしすぎて、
待つことがなくなっても、待ってる気になってしまうのか?
船から降りてもまだ揺れているように。
でもこの現象は何年かに1度訪れて、今回が初めてではない。
待っていることは、世界の終わりなのか、突然降ってわく幸運なのか。
今はただ、何かが始まる前のナギのような気がしてならない。
良いことだといいね!