やなぎなぎさんが歌う「今日もデジは猫のふり」

2020.12.9リリースの
やなぎなぎさん5thアルバム「エメラロタイプ」
「今日もデジは猫のふり」を歌っていただきました。
私は作詞作曲を担当しています。

やなぎさんの柔らかくて癒し効果抜群の歌声で
自分の曲が歌われるというのは、
本当に素晴らしい体験で、
歌の力ってすごいなぁ、と感動しました。
はじめて歌のはいった曲を聞き終えた時、
まだ何か沈黙で語られているような気がして、
余韻の世界から抜けだせなかったほどです。

やなぎさんからは、この先の展望や、
未来を感じられる音で、アルバムをまとめたい、
という旨をあらかじめ聞いてあって、
何か突拍子もないけれど、
ワクワクするような物語はどうでしょうか?
と提案していただきました。

エメラロタイプ収録曲がちょっとずつ聞けます

誰もが、今年は、この鬱々としたムードに、
何かしなければ、という気持ちがあったと思うんです。
例えば、星野源さんは、離れていても重なり合おう
というメッセージを発信していましたし、
(それに東京ハイジも重なってみたりして)
自分ができる何かをしたい、という気持ち。
それが、もしかしたら、やなぎさんは、
先のことを考えて楽しくなってみない?とか、
突拍子もないことでワクワクしてみない?とか、
だったのかな、と思ったのです。
私が勝手にそう結びつけただけですが、
私も、何かしたい、と思っている一人だったので、
やなぎさんの目論見にのっかって、
聞く人に夢と希望を与えられたら、と思っています。

「突拍子もないワクワクすることはどうでしょうか?」
の中に、例えば宇宙旅行、という言葉がありました。
おお!本当に突拍子もないなぁ!とクスッとした
自分の第一印象を大切することにして、
「今日もデジは猫のふり」は
タイトルからは想像できないと思いますが、
宇宙旅行がテーマです!
ひなびた温泉旅行に行く感覚で、宇宙旅行の話をするんです。
僕と、なぜか猫のふりをしているデジの物語。

この曲を作るにあたり、いろいろ調べたので、
宇宙に少しだけ詳しくなりました。

今までぼんやりとした知識しかなかった、
NASAのこと、ISSのこと、星座のことを知って、
夜空を見上げるのが楽しくなりました。
でも、そういう知識を蓄えてできあがった歌詞は
「月の海に魚の骨をうずめよう」とか
「宇宙人の結婚式にしのびこもう」とか
その知識、全っ然役立ってないよねぇ?
って自分につっこみたくなるぐらいのファンタジーっぷり。
でも、このふんわり感が、
やなぎさんの声で、本物に昇華して、
素敵な世界観になったのではないかと思います。

この世界、現実とファンタジー、
どっちに振っても別のお話が見えるんです。
ファンタジーで解釈すると
すごくかわいらしくて楽しい物語になり、
現実的に解釈すると、エンディングで目頭が熱くなります。
つまり、二倍楽しめます。
この「現実説」を発見したのは、
やなぎさんが歌ったのを聞いた後なのですが、
隠れた物語をも感じさせてしまう、
やはり、歌の力はすごい、のです。

エメラロタイプ、まさに
宝石のような歌声をもつやなぎさん。
私のようにアニメを大量にみている人は、
やなぎさんの歌がテーマソングだと
ちょっと得した気分になるものですが、
今回、アルバムに参加させていただき、大変光栄でした。
この気持ち、アニメファンになら絶対分かってもらえるかと!
伝われ〜!ビィーーーーー!

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