奇跡とTシャツとメール下さい


私には、8/末までに数曲作るという山がありました。
しかし、機材やソフトが揃っていなくて、
本格的な作業にはいれたのが、8/半ばにさしかかった頃。
しかも、はじめたからといってすぐには出来ない私。
悩んで悩んで、また命を縮めました。
身を削って曲を作る。
それは鶴の恩返しの「おつう」さながらです。
残り3日ってところになって、予定数に1曲足りなくて
憔悴しきった勢いで、先方に泣きをいれました。
「やっぱり無理でした。今の段階で、全く新曲の構想が
 浮かばないので、あと3日で作るなんて無理です。」
じゃーしょうがないですね。今ある分でいきましょうと。
私も、約束を果たせなかったという気持ち悪さはあるものの、
今ある分でなんとかなりそう、と知って少し安心しました。
そしたら、安心した気の緩みで、8/31、ポコッと1曲生まれたんです。
ラスト1曲が。
しかも、今まで作った中でも快心の出来栄え!
私って天才?って一瞬思ったけど、もともと8/31までに
作る数は決まっていたから、ペース配分の問題なんだな。
これで、ようやくセラニポージのTシャツ作りにはいれる!
そうなんです。
もう既に夏は終わりだというのに、当選した方、本当にごめんなさい!
ラジオDCの特番の「セラニポージTシャツプレゼント」のTシャツのことです。
印刷するTシャツそのものが届いたのも、8末だったのですが、
私の手があいたのがさらに9月にはいってからだったんです。
さっそく妹の家へ。
「Tシャツをシルク印刷できる機械を買ったから、
今度から簡単にオリジナルTシャツができるよぉ。」
と、妹は夢のような話をしていました。
私は、すいすいと大量のTシャツが機械から出てくる様子を
想像していました。
デザインはずっと前にあがっていたので、もう当然、
あとはすいすい作るだけの状態になっているかと思いきや!
「これ読んで」
私の作業は、不親切な取扱説明書を読むところから始まったのです。
機械に弱い妹は、まだ機械の蓋すらあけていませんでした。
すると、部品がいくつか足りないし、材料も足りないものがある。
さっそく、数駅先のユザワヤへ部品を買いに走る。
戻ってきて、さぁ作る!
案の定、大!失!敗!
浅はかな姉妹は、部屋のまん中に座り込み
しばし無言で柿の葉茶をすすりました。
「…で?」
初めは失敗するだろうとは思っていましたが、
そのたった一度の失敗の重さに、愕然としたのです。
Tシャツも、型紙を写したスクリーンも、限られた枚数しかないし、
消耗品もどんどん減ってゆく。そしてそれらの1個1個が高い!
しかも、表の文字を印刷するだけで、3刷も使っているので
1刷目はうまくいっても、2刷目、3刷目で失敗したら
そのTシャツはもう失敗です。
ここで、私は広報のポチックルに連絡をとり、
最低限必要な枚数を確認して、
「最悪でも、その5枚だけは完璧に作るけどあとはごめん」と
宣言をしておきました。
私と妹だけでは無理だと判断したので、手先の器用なS君を追加。
異常な緊迫感、シンナーの臭いにラリラリ。
しかし、S君の腕のおかげで、失敗も多少あるものの、
Tシャツは確実に量産されてゆきました。
信じられないかと思いますが、セラニポージTシャツは、
版画のように、インクを落とし、一枚一枚へらで刷り込んでいます。
これはTシャツを機械で印刷するのではなくて
機械で型紙を印刷してTシャツは手で刷るものだったのです。
私に輪をかけて浅はかな妹の勘違いでした。
そして、こんなにTシャツ作りが大変だったとは。
深夜になって、ようやく表面だけが完成しました。
裏はまた明日!
というわけで、近日中には最高の出来のものを5名の方にお送りします。
待っててね!
それから、私、ササキトモコが皆さんのリクエストにお答えする
ラジオDCの番組を計画しています。
こんなゲーム音楽聞きたいというリクエストや
こんなことやってください!というリクエスト。
ウェーブマスターのこんなこと教えて!というリクエスト。
このコントを聞き逃したからもう一回聞きたい!というリクエスト。
(ラジオDCの過去の番組表も参考にして下さいね)
リクエストはないけど、誰かに聞いて欲しいつぶやきも大歓迎です。
ウェーブマスターの掲示板感覚で、お気軽にメール下さい。
rdc@wave-master.comまで。