機材あれこれ


怒首領蜂大往生
アレンジアルバム


怒首領蜂大往生のCDの件。
私も参加しているので良かったら買ってください、
なんて言ってたんですけど、ごめんなさい。
発売後、2日で完売してしまったそうです。
アーケードゲームって、実は、
とても熱心で忠実なファンの方がいるんですね。
数は少ないのでしょうが、深い愛を感じますね。


もう買えませんけど、怒首領蜂大往生で、
私担当の元曲はインストでした。
インストのインストアレンジは大の苦手です。
でも、ボーカルをいれて良し、というなら、
俄然やる気がでます。
歌詞も勝手に考えました。
ワタクシ流にいじられたこの曲は、
人間のかすかな記憶をもつ機械が、
昔を懐かしんで歌っている、
そんな哀しい歌になりました。
つまり、私のプランでは、
機械に歌ってもらう必要があったのです。
で、うちにある最も変な機材、
ボコーダーをひっぱりだしました。
付属のマイクに向かって歌いながら、
同時に鍵盤をひくと、どんなに音痴に歌っても、
鍵盤のメロディで歌が聞こえるんです。
とても機械っぽくておもしろい音になります。
昔、Y.M.O.が使ってましたよね。
ト・キ・オ〜♪とかね。
スティックスの
ドモアリガートミスターロボット〜♪
もそうですね。
例えがちょっと古いですか?
最近で言ったら、Perfumeのボーカルに
施されている処理の、もっと原始的なもの、
と考えてもらえれば良いかもしれません。

micro KORG
にょろっとしたのは
マイクです


でもボコーダーは、原始的なだけに、
言葉をはっきり発音しないと、歌詞が聞き取れないんです。
私はボコーダーで歌を録る時は、音程をつけて歌いません。
お経みたいに一本調子で、大声でハキハキと発音します。
これのレコーディングを端から見たら、アホっぽいですよ。
本当にお坊さんみたいですから。
だから、シャットダウンして1人で録りますけどね。
というわけで私のアレンジした「大往生」は、
ボコーダーサウンドになっているところも、
聞きどころだったんです!
…けど、もう売れちゃったんですよね。。
残念。
機材の話ついでに、うちにある変わった機材で、
最も重宝しているものをご紹介します。

仕事部屋にある変なもの


いつもお世話になっているエンジニアの宮君から、
「ササキさんの声は小さいから、
 マイクをちゃんとしないとダメですよ!」
とアドバイスをうけ、彼のおすすめする
超高級マイク(のひとつ下のランクの)と
マイク用のついたてを買いました。

こんな感じでレコーディング


これが、地味なんですけど、
音作りには一番貢献しているような気がします。
顔のまわりについたてをたてただけなのに、
ノイズが大幅に減っているようなのです。
私はエンジニア級の特殊な耳は持っていないので、
聞いた感じでは以前との違いがわからないのですが、
録音した波形を見れば、私でもわかります。
私の蚊の鳴くようなボーカルでも、きれいにとれます。
いいもの買ったよ、宮君!
サウンド関係のお仕事をしている人は、
皆さん、機材の情報にはとても敏感です。
私は、そうでもないです。
だから、敏感な人と知り合いだと、助かります。
↓STYXのMR.ROBOTO
ドモアリガートは0:40ぐらいから。

ドモアリガト ミスターロボット マタアウヒマデ
ドモアリガト ミスターロボット ヒミツヲシリタイ
だそうです。